ニューヨークで年2回お得なプライスでランチもしくはディナーメニューが楽しめる「レストランウィーク」。レビューサイトに予算$$$$と書いてある敷居の高いお店にも気兼ねなく行けちゃうこの企画ですが、Prifixでランチ$24.07、ディナー$35とかなり良心的なお値段です。「いくらになるんだろぅ…」などと顔をひきつることなく楽しめるのがいいですね。
有名どころレストランも多数協賛しております。実力派のイタリアンシェフ、マリオ・バタリのレストラン"Del Posto"や、日本食だと"Nobu"や"Morimoto"など、早めに予約をしないと席はあっという間になくなってしまいます。
先週から始まっていたレストランウィークですが、寒さで出不精になりすっかり出遅れてしまいました。前述したレストランはもう満席で予約不可。
「せっかくだから、行ったことのないところに行きたいよねぇ〜」
参加レストランリストのメニューを目を皿にしてチェック。
「Wait! How about this one.」
ダンナが待ったをかける。
高級ジャパニーズフードを謳った"Megu"のメニューに「神戸ビーフ」とあった。ダンナは牛肉が大大大好きです。アメリカ人受けしそうな内装と料理がこのお店の魅力ですが、行ったことのある日本人からもの申すと賛否両論あるそう。しかもひとり平均単価$200くらいと聞いたことが…。レストランウィークじゃなきゃ、試しになんかまず行きません。
ま、何はともあれ行ってみないと評価も出来ませんので、Meguのプレゼンテーションを含め、その他いろいろに興味があったので予約を入れてみました。
「いらっしゃいましぇ!!」
背の高い黒人女性のウェイトレスが案内され、地下のフロアに入るなり彼女が叫ぶ。
彼女に続き、シェフたちが、「いらっしゃいませ!!いらっしゃいませ!!いらっしゃいませ!!」と続く。
名物の氷の大仏を拝む。毎日彫ってるの?モールドじゃないの?
すごい美しい!
レストランウィークの少ないメニューから、さらっとオーダー。
食事を終えての感想:料理は可でもなく不可でもなくといった感じ。
私は焼き魚を食べたのですが、サーブされた時点でもう冷めてる。。。なぜ?
今日のダンナのハイライトである神戸牛も、火が通り過ぎているくせに熱々じゃなくて「?」と残念がっていました。サプライズ感もなく量も少ないし、全く得した気分にはなれないコースでした。なんか物足りないなぁーと思った瞬間、ウエイター君に「何か追加注文はございますか?」と聞かれるし。。。
このコースで満足させるのが、レストランウィークの醍醐味じゃないのですか?と庶民の私なんかは思ってしまう。レストランウィーク中に来店する客は美味しければリターンする。でも少ない量で追加注文させようというのは、売上げを上げる方法というものを根本的に履き違えているような気がするんですけど。。。
「大仏様はどう思いますか?」
心の中で問うた。
とけかけた氷の大仏様のぺっしゃんこの顔は、少し申し訳なさそうに見えました。