アンダーキャットの考察日記



カテゴリ:アート( 6 )


the Met


ここ最近自由な時間が増えたのでぶらぶらギャラリーや美術館巡りをしているが、改めてニューヨークは芸術に触れる機会に恵まれてるなぁと実感。美術館やギャラリーの数はもちろんのこと、美術鑑賞の敷居は決して高くなく、誰にでも広く開かれている。メトロポリタン美術館にはよく行くけれど入場料は任意制だし、MOMAやグッゲンハイムなど、多くの美術館が金土の決まった時間は入場料無料になる。まぁ、その陰には莫大な寄付をしているビリオネアレベルのアートパトロンさんの存在があるわけで、やはり遥か昔から芸術と権力者は切り離せない関係にあるもの。。そういう視点からみれば、芸術も権威主義的なものだと感じざるを得ないけどね。

と、、ちょっと、前置きが長くなったが、、今日はメトロポリタン美術館でギリシャ彫刻のスケッチをしてきた。金土は夜9時まで開いているので、空き始める5時過ぎくらいが狙いめの時間。で、何を描いてきたかというと、ミロのヴィーナスで思い浮かべるような、手足や顔の一部などが欠損している無表情な彫刻たち。ギリシャ美術史ではヘレニズム期の作品にあたる。

「どれ、スケッチでも〜」という時はいつもここに行き着く、落ち着く。ヨーロッパ彫刻セクションの五体満足で整った彫刻よりも、こちらの方が私にとっては圧倒的に魅力的。人間じゃないけど、ものすごく人間臭いのはなぜか。。創られたのが紀元前○百年というのも、今更ながら感服。2000年以上前の代物といわれてもいまいちピンとこないけど、偉容を誇る存在感ははんぱない。描いていても、圧倒されっぱなしで掴みきれない。で、いつも気負けしてスケッチ終了のパターン。。「また来るよ…」と、巨匠の絵を観に二階に移動するのが通常コース。。

今回の特設展のひとつは"Albrecht Dürer(アルブレヒト・デューラー)"とその時代のアーティストたちの素描だった。いつもデューラーの絵を観るたび、その観察力と描写力に感動する。真摯に対象を観察し理解して描いたというのが伝わってくる線。私も絵を真面目に?描くようになってからは、観ることに集中力を注いでいるが、まだまだ、まだまだまだまだまだまだ、だ。。

今日はいつも以上に圧倒されたメトロポリタン美術館での一日。。しかし、これはよい兆候だと解釈できるのではないか。ね。。

http://www.metmuseum.org/exhibitions/listings/2012/durer-and-beyond
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by makaleo | 2012-05-19 16:44 | アート

The Armory Show


週末、NY最大規模の現代アート展The Armory Showに行ってきた。
http://www.thearmoryshow.com

各国から250以上にギャラリーが集結。会場広すぎて歩くので疲れた。日本のギャラリーもいくつか出展していて、その中で偶然友人の作品を発見。赤丸(お買い上げ印)ついてた。

コンテンポラリー作品群の全体的な印象としては、実験段階的な作品が多く出ていたということ。連れが「完成度が低い」ってつぶやいていたけど、「一体完成ってなんだだろう?」と考える機会を与えてくれた。何よ、完成って?

私も先生に「これ完成じゃないよね?終わってないよね?」と聞かれることがあるけど、例の "I don't know" がでる。誰が決めるのよ、完成って?ピカソの絵だってほとんど完成してないって本人はいっいてたらしい。でも私たちはそれらを完成形としてみている。

家を建てていて、屋根がなくて雨漏りするなら未完成といえるけど、この場合"家"というコンセプトと用途が先立っているのでそういえなくもないが、、、アートはどうだ?

外野から絵が完成形にみえない、っていうのは少し違和感がある。まぁ、掘り下げれば面白い議論ができるネタではあるが、ね。
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by makaleo | 2012-03-13 17:19 | アート

大学4年生


明日から大学4年目の新学期が始まる。今年は今まで以上に自分と向き合う必要のある年になりそうだ、というかすでになっている。自分が何をしたいのか、何を描きたいのか、何を伝えたいのか。はっきり言ってしまえば、何をしたいという強い希望もなく、何を描きたいという絶対的なものがあるわけでもなく、何を伝えたいかなんていわれても何かを伝えようとして描いていないので、絵について何かを聞かれたらほとんど語らないし、語ることに意味を見いだしていない。自分がどんな風に信念をもって生きていようが、常に自分の"イメージ"というのは誰かの解釈によって作り上げられるわけで、同じく自分の絵について語ったところで周りが私を理解するとは到底思えない。だから作品について話すことは薄っぺらい"分かりやすさ"の追求にしかならないと思っている。でも時々こんな質問をされる。

なぜこのモチーフを選んだのか?

なぜこの色なのか?

なぜ絵を描くのか?


ほとんど場合人に聞かれたら、答えは決まって I don't know...

本当は理由がある。ただ説明する価値があるとは思わないだけ。また、正直理解されてたまるかと、いうのもある。勝手な想像を存分にしてもらうためには、この方がお互いのためではないだろうか。これも私のワガママな解釈だけど、、、これでいいのだ。
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by makaleo | 2011-09-06 15:07 | アート

人にみせる


まだ自分の描いた作品を公に露出したことがない。考えてみたけど、多分私にとって、今の時点で絵を人にみせるという行為が目的であるようでないから。もちろん大学でやった作品なんかは、人に見せるのが前提にあるようなモノだから、そういうものなのかもしれないけど。でもそれらをウェブサイトにアップしたりするのは「みせてどうする?」となってしまう。

作品を気に入ってもらえたりするのは嬉しいような、でも何か違うような。だから逆に気に入ってもらえなくても、別に何も思わない。いや、どちらかといえば逆に嫌ってほしいかも。こっちは未熟な技術で今できる精一杯の命を紙やキャンバスに必死でぶつけているだけなので、このあたりのレベルで気に入ってもらっては困る。これからもっともっと上達するのだから!

なので、嫌われるために作品アップしてみよっかな〜
というマゾ的アイデアが浮かんだ。

ま、そのうちね。
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by makaleo | 2010-06-09 16:24 | アート

Diego Velazquez


スペインの画家Velazquezの言葉:


人間の価値は

美 富 力 などにあるものではなく


より深遠な

より感動的な


そして悲劇的でさえある存在するという

事実そのものにある

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「価値」という価値感を創りあげたのは人間。この事実こそが人間の悲劇だよね。
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by makaleo | 2010-01-06 14:29 | アート

Philadelphia


氷点下10℃の極寒の中、フィラデルフィア美術館に一人で出かけた。アルメニア出身のアメリカの画家、Arshile Gorkyの展覧会をみるために。

ニューヨークからバスに揺られること2時間弱。車窓の外を眺めながら、変化する景色と同じようにグルグルと回想に耽る。自分が今どういう生き方をしているか、可能な限り客観的に分析。で、至った結論が、将来に対しての不安や夢がまったくといっていいほどないこと。それと同時に過去に対する執着や後悔もまったくない。ついでに、人のいうことをいい意味で聞かなくなった。

"とらわれない自分" ずっとずっと遠い昔頃から私はこうなりたかったんだと思う。 
そのためには孤独が必要だった。物理的に独りになるというよりも、人といる時に感じるどうしようもない孤独感が。



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by makaleo | 2010-01-05 16:22 | アート


ニューヨークに暮らすGデザイナー&美大生。日々の悶々とした考察について綴っています。※ブログの写真や記事の無断転載お断り
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