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アンダーキャットの考察日記



学校始まってます。


もう2月も半ば、春学期が始まって1カ月が経過しました。大学生の私は勉強?に明け暮れ、決まった人意外とはほとんど社交していません。クラスメイトには宿題もソーシャライズもパーティーも全部器用にこなしている子もいるというのに、こんな自分はやっぱ不器用なんだなぁと思います。

今学期etching(技法)のクラスを取り始めました。酸を利用する化学的な版画で、GOYAやREMBRANDTの作品がよく知られているようです。さてこのクラスの先生Bruceが何だか面白い。一番最初のクラスで彼はADHD(注意欠陥・多動性障害)の気があると私たち生徒に告白。病気のことは詳しく知りませんが、何やらひとつのことに集中できない人のようです。確かに話は飛ぶし、一度話したことを再度話すことも多々あり。でも不思議と全然苦にならない私。何ていうんでしょうね、他のアメリカ人の先生にはない、真っ正面から教える気力みたいなものを感じたからでしょうか。SVAは先生の質もよいと聞くけれど、中には適当にレクチャーして作業させてあんまり上手でもないのに"looks great"っていう先生もいます。そういう先生のクラスは楽ですが、当たってしまったら、即ドロップ決定です。生徒はお客様なのは分かるけど、そんな先生いらない。「さっさとやめちまえ」です。だから「生徒の質も下がるんだよ、アホ」です。

ある日の授業中、ものすごぉぉおーーーーーーく集中してプレートを削っていた時、突然Bruceが「君の作品は作為的ではない重さがあるね」と話しかけてきました。彼が視界に入ってなかったので、ものすごく驚いた私は2cmくらい椅子から浮きました。彼はそんな私を「えー信じられない、マジで?」という顔でみつめていました。きっと彼は周りで起きていることをいつも敏感に察するので、私の全く何も見えていないというリアクションに驚いたのでしょう。ひとつのことに注意を払えなくても多くのことに注意が払える彼。なので注意欠陥っていうネーミングはおかしいと思います。私は多くのことをいっぺんにできないけど、ひとつのことに集中できる。ある意味彼と私は真逆だけど、何だか根っこの部分は似ているなぁとふと感じた瞬間でした。

反面教師も含め、よい先生との出会いは財産です。私が欲する限り、この世の中にはまだまだ学ぶことがたくさんにあります。なぜ学ぶのか? 理由は定かじゃないし、ないのかもしれません。時々、チープな理由付けを求められることもあるけれど、そんなのなしで学んでいる自分と、"周り"とのギャップは否定できないこともあります。同じことを学んでも、結局私は覚えたいことを覚えたいようにしか覚えないのだから、みんなと同じ結果にはならないのです。だからテストは嫌い(笑)。

明日はillustrationヒストリーのテスト。。。あーやだやだ。
by makaleo | 2010-02-15 16:12 | つぶやき
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ニューヨークに暮らすGデザイナー&美大生。日々の悶々とした考察について綴っています。※ブログの写真や記事の無断転載お断り

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